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美味しいものが大好きなakoがアメリカ西海岸のLAで綴る、毎日のアレコレ。 フレンチレストランや、プライベートカントリークラブでパティシエのお仕事をしていました。 今は個人で活動中♪ 


by ako_bishoku
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カナダのワイナリーにてパティシエ体験4 ~パーティー編~

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カナダから戻ってきてから少し忙しくしていて、やっと一息ついたと思ったら、
少し体調を崩してしまいました。 なので、アップが遅れてしまいましたが、
やっと最後のパーティ編をお送りします! (決して意図的に引っ張っていた
ワケではありませんよ~。笑)

当日、朝はゆったりと朝食を食べれたけれど、その後はもうバタバタ!
というのも、本当は今回のパーティー、ケータリング会社がお料理を担当して、akoが
デザートを担当するという予定でした。 ところがako達が出発する数日前に、
ケータリング会社に州からのパーティの依頼が入ってしまい、それは会社にとって
重要な仕事なので、申し訳ないけれど、今回のSaraのパーティをメインでやることが
できなくなってしまった、とSaraに連絡が入ったのです。 Saraは悩んだ末に、
今回はキャンセルにしていいですよ、と回答し、料理は自分で準備することに。

Sara達のパーティは、アイスワインの発表と、販売許可の下りたお祝いを兼ねて
いたのだけれど、幸いSaraとパートナーさんはワイナリー立ち上げの手続きに忙しく、
招待状を出すのが遅れたお陰(と言っていいのかな?)、出席者が予定よりも少ない
20人弱になり、出席メンバーもSara達を応援してくれている、親しい人達がメインに
なったので、結局お料理もSaraとakoの2人で頑張ることになったのです!

テーマも温かいシンプルなものに決定し、akoがカナダに行ってからお皿を購入したり、
材料を集めたり、椅子を借りに行ったりと大忙し。 でも、Saraと一緒にキッチンに立つ
のは本当に久しぶりだったから、すごく楽しかった♪ さすがにイベントプランナーの経歴
が長いSaraでも、全部自分で、というのはストレスだらけみたいだったけれど、
何とか準備完了!

ということで、前置きが長くなりましたが、パーティの様子をどうぞ~。

まずは、ワイン畑の丘を登った上にある、2脚の椅子が置いてある横に前菜を
セッティングして、15年もののスパークリングワインで乾杯!
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パートナーのTilmanがワインの説明をしてくれて、みんなグラスを片手に味わいながら
彼の話に聞き入ります。

古いワインはコルクが崩れて底にたまっていることがある為、暫く逆さにおいてから
栓を抜くの出そう。 今回は外でボトルを開けたので、最初の噴き出したワインも
無駄にならず、ふどう畑に戻っていきました。

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スパークリングのお供には、地元のチーズ4種類に、チャツネ4種(プラム、ルバーブ、
トマト、イチジクで、イチジク以外はSaraの自家製)、パテ2種類にクラッカー。 
ヤギのチーズが3種類を占めていて、本当はヤギ以外のチーズが好みのakoなの
だけれど、ここのはどれも「美味しい!」って思う位、好きな味でした。 特にヤギの
ブルーチーズなんて初体験だったけど、本当に美味しくてビックリ。 これをクラッカー
に乗せ、チャツネと一緒に食べると激ウマです。

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ゲストの皆さんも、とっても気さくで次々と話しかけてくれて楽しい会話がスタート。
西洋人の人たちって本当にこういうトークが上手だなぁ、とパーティーに参加する度に
感心します。 みんなカジュアルな装いなのだけれど、聞いてみるとすごい方たちばかり。
飛行機会社の社長さんだったり、建設会社のオーナーだったり、陶芸家だったり。
それぞれが違う分野で活躍する人たちなので、どの人と会話をしてもいい刺激に
なりました。

一通り和んだところで、残りのコースをいただくテーブルに移動。 ここは、将来的に
お客様が試飲をしたりするワイナリーになる建物で、外見だけが最近完成。
自然を味わってもらおうと、外に藁の積み上げて風をさえぎった場所にテーブルセッティング
をしました。 さすがSara。 センスいい♪

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昔、本当に使われていたブドウを潰す道具や、ワインを作っているステンレスの樽を
インテリアに添えて。
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次は、一口キッシュとホウレンソウ&トマトのサラダ。 もちろん、生地から手作りの
オーガニック。 キッシュの生地を型に敷いたり、キッシュを焼いたり、トマトを切ったり
、盛り付けたりとakoもお手伝いしました~。 一緒に添えた木のフォークもオーガニック
で、使い終わった後は、土に戻してこやしになるという自然のものをチョイス。 
お土産に持ち帰ったゲストも。 軽めの赤ワインと一緒に。 (ワインの名前などは、
Saraが落ち着いたらメールしてくれることになっています。)

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更に次のコースは蟹~。 自家用ジェットでビクトリア州から飛んできた飛行機会社の
社長さん夫妻にSaraが生きたままの蟹を漁師さんのところから運んできてくれるように
お願いしていたので、少し早目に到着したこのご夫妻と一緒に蟹を茹でました。

本当にほっぺが落ちるくらい美味しかったのだけれど、今回使ったトリックは、まず
あま~い地元産のトウモロコシを茹でて、そのゆで汁にハーブで作ったサシェを
加え、煮立てた中に蟹を入れるという方法。 トウモロコシの甘みに、ハーブのかすか
な香り、そしてプリップリの蟹の味がたまりません! 白ワインとともに。
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メインは赤ワインを丸ごと一本使ったビーフブルゲニオン。 フランス風ビーフシチュー。
お肉もオーガニック、ハーブと一緒にローストした野菜もオーガニックです。
パンも白いものと全粒粉のもの2種。 赤ワインのメルローと一緒に。 しっかりとした
味の赤ワイン、ビーフに負けていません。
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(↑の写真は、キッシュと一緒にいただいた、軽めの赤ワイン。)

会話がかなり盛り上がってきて、お腹も膨らんできた頃に、ついにデザートの番!
akoにしてはワインを飲んでいたのに、酔っ払っていなかったのはやっぱり緊張
してたからなのかも。(笑)

カナダに出発する前からパートナーさんのTilmanから洋ナシかリンゴを使った
もの、ナッツを使ったもの、キャラメルの味のするものを作ってほしいといわれて
いたので、一人前ずつ小さく焼いた洋ナシのタルトをメインに決定。

一緒に出すアイスワインに甘みがあるので、通常よりも使用するお砂糖をかなり
レシピから減らし、洋ナシも煮なくていいように熟したやわらかいものを購入。
今回もアーモンドを使う直前に挽いて粉にしました。 使用した卵もSaraの家で
育てている鶏からのものだから、本当に贅沢な材料ばかり!

キャラメルの味が重要だと何度も言われたので、いつもより濃い目のキャラメルソース
を作り、胡桃も塩と一緒に焦げる寸前までキャラメリゼ。

本物のバニラビーンズを使ったクレームアングレーズソースでクリーミーさを出し、
酸味と色を加えるためにラズベリーをペアリングするアイスワインと一緒に煮て
ソースを作りました。 最後に生のラズベリーを割いてプレイティング。
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最後のメインとなるアイスワインの美味しさにゲストの皆さんもビックリし、そして、
akoのデザートもすごく気に入ってくれました。
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Tilmanも「これは完璧な組み合わせだよ」と褒めてくれて、本当に肩の荷が下りるのを
感じました~。 ここで初めて酔いがまわってきたかも。(笑) デザートと合うアイスワイン、
素晴らしいです。 

余談ですが、このアイスワイン、美味しいだけあって、仕入価格が140ドル。 
お店で出される時はいくらになるのでしょうか??? 残念ながら、カナダだけで
売り切れてしまうそうなので、気になる方はカナダにて探してみてください。

夕方6時に開始したこのパーティー、気がつくともう夜の11時!
最後にTilmanから感謝の言葉と、これからワイナリーの建物建設に向けての抱負、
そして全員で目をつむって自然の音に耳を傾けてお開きとなりました。

お料理も、全員一致で「ケータリング会社がキャンルになってよかったじゃない。
こちらの方が幸せな気持ちになったわ」という意見。 
次回は、もっと本格的なワイナリーになっているし、こんな手作りなパーティを
できるのも今回が最初で最後だと思うから、Sara達にとっても、すごくいい
思い出になったと思います。 よかったね~。

すごく貴重な出会いと経験の場をくれたSaraとTilmanには心から感謝。

彼女達のワイナリー、これからとても素敵なものになっていくと思うので、機会が
あったら是非、足を運んでみてください。

Working Horse Winery
ワイナリーのサイトはコチラ
SaraとTilmanの履歴や、コンサルティング情報についてはコチラ

こうして、akoと相棒クンのカナダ、オカナガン滞在は終了しました。
何のトラブルもなく過ごせた旅、幸せでした~。

全部読んでくださった皆さま、ありがとうございました❤
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by ako_bishoku | 2008-10-01 10:35 | トラベル